半導体大手の米テキサス・インスツルメンツ(TI)は16日、110億米ドルを投資し、300mmウエハーを製造する新工場を米ユタ州リーハイで建設すると発表した。新工場はリーハイの既存の300mmウエハー工場「LFAB」に隣接して建設。完成後は、これら2工場は単一の製造施設として稼働する。新工場は2023年下半期(7~12月)に着工し、26年初めの生産開始を見込んでいる。


■ユタ州で最大規模の投資

110億米ドルにおよぶ投資は、ユタ州史上でも経済投資としては過去最大規模。リーハイ工場の拡張は800人の新規雇用を生み出すだけでなく、間接的に数千の雇用が創出される見込み。TIは今後、ユタ州のアルパイン学区とのパートナーシップを強化し、学生の機会や成果を向上するために900万米ドルを投資する予定。

建設に掛かる費用は、発表済みのTIの設備投資計画に含まれており、テキサス州ダラスの「DMOS6」、テキサス州リチャードソンの「RFAB1」と年内生産開始予定の「RFAB2」、ユタ州リーハイのLFABを含む既存の300mm製造工場を補完する。TIはテキサス州シャーマンにも新たに300mmウエハー製造の4工場を建設中となっている。

2023/02/20

 

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