独フォルクスワーゲン(VW)傘下のチェコの自動車メーカー、シュコダはこのほど、チェコ北部のムラダー・ボレスラフ(Mlada Boleslav)の本社工場に人工知能(AI)ベースのカメラシステム「マジック・アイ(Magic Eye)」を設置したと発表した。AIによる画像解析で製造工程の異常を検知し、組立ライン上のメンテナンスが必要な箇所を早期に特定できるという。
■クヴァシニ工場にも導入へ
マジック・アイはシュコダの自動車生産用の試験センターであるシュコダ・ファブラボが開発し、現在はムラダー・ボレスラフ工場のスポーツタイプ多目的車(SUV)「エンヤクiV(ENYAQ iV)」とCセグメント車の「オクタビア(OCTAVIA)」の組立ラインで使用している。シュコダは同工場のほか、チェコ北部のクヴァシニ(Kvasiny)工場の組立ラインにも同システムを導入する計画。
シュコダによれば、同社はAIベースの予知保全システムを採用した最初のチェコ企業の1つとなるという。
2023/02/27