欧米自動車大手のステランティスは9日、イタリア中部ラツィオ州フロジノーネ県にあるカッシーノ(Cassino)工場に電気自動車(EV)の生産を割り当てると発表した。アルファロメオとマセラティのEVを生産するとしている。


同工場には主にEVの生産に向けて開発した「STLAラージ」と呼ばれるプラットフォーム(車台)のモデルを割り当てる。ステランティスは昨年6月にカナダのオンタリオ州のウインザー工場でもSTLAラージ車の生産を割り当てており、カッシーノ工場が2番目に同車台のモデルを生産する拠点となる。ただし、カッシーノ工場で生産する車両のモデル名や工場を改修するための投資額などの詳細については言及しなかった。

■航続距離800キロを実現可能

STLAラージは主にEVを生産するために開発された4種の車台のひとつで、同社が開発した電動ドライブモジュール(EDM)やモジュラー電池パックと組み合わせることで800キロメートルの航続距離を実現できるとしている。

カッシーノ工場では現在、アルファロメオの「ジュリア」と「ステルビオ」、マセラティ「グレカーレ」を生産している。

2023/03/10

 

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