独フォルクスワーゲン(VW)は17日、電池セル事業子会社のパワーコ(PowerCo)がスペイン東部のバレンシア州バレンシア県サグント(Sagunto)で新工場を起工したと発表した。2026年中に操業を開始する予定だ。パワーコにとっては独ザルツギッター工場に続く2カ所目の工場となる。


新工場の生産能力は当初に年間40ギガワット時(GWh)となっており、将来的には60GWhまで拡張することも視野に入れている。スペイン国内のVWグループの工場に供給するほか、グループ外部への供給も想定している。新規雇用創出は直接分だけで3000人、サプライヤーなどの間接分を含めると3万人に達するとした。

■サプライヤーパークを含めて200万平米

敷地面積は130万平方メートルで、隣接するサプライヤーパークも含めると200万平方メートルに達する。同工場で使用する電力すべて太陽光と風力で賄う方針だ。同工場への投資額については公表していないが、VWが昨年5月に発表した「スペイン国内事業の電気自動車(EV)化を進めるための総額100億ユーロ(約1兆4170億円)の投資計画の重要な一部になる」と説明した。

2023/03/20

 

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