欧米ステランティスは3月31日、ポルトガル北部のマングァルデ(Mangualde)工場で電気自動車(EV)のバンを生産することを決定したと発表した。2025年の前半に製造を開始する予定としている。


同工場で生産するEVバンはプジョー「e―パートナー」、シトロエン「e―ベルランゴ(e-Berlingo )」、オペル「コンボ―e」、フィアット「e―ドブロ」として販売される。ポルトガル国内で販売するだけでなく、輸出も行う方針だ。

■電池システムの組立ラインを新設

今回の決定に伴う同工場への投資額については公表していないものの、サプライヤーなど37社の分を含めたEVバンの生産プロジェクトへの投資額は総額で119億ユーロ(約172億円)に上ると説明している。マングァルデ工場では電池システムの組立ラインを新設するほか、完成車の最終組立工程やボディ製造工程などの改修を行うとされる。

同工場は約60年前の開所で、累計生産台数は150万台以上となっている。2018年からはパートナーやベルランゴ、ドブロ、コンボなどの現行モデルを生産しており、今回の決定によって工場の存続が決まったことになる。

2023/04/04

 

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