日本金属は6日、マレーシアの現地法人の日金マレーシアが6月に3機目となるステンレス鋼帯切断機を設置すると発表した。東南アジア諸国やインドへの拡販と品質向上に加え、タイのグループ会社の日金タイランドとのBCP(事業継続対策)体制強化を目的としている。


新設切断3号機は既存の切断1号機、切断2号機の生産可能板厚をカバーし、原料の大単重化にも対応。高精度コラムクランプ方式C型フローティングシート対応式やベクトルモーター速度制御を採用しており、既存の切断機と比べ品質が向上するほか、2軸フリクション巻取式により生産性・歩留も向上するという。

日本金属は、電動化の進展の地域差による2024年末から25年立ち上げのインジェクター(ガソリン車の燃料噴射部品)用途材の受注を獲得しており、東南アジアへの集約が進むガソリン車向け内燃機関部品の拡販を目指す。

また、工場自動化の流れを受け、中国と米国向けのエアシリンダーで需要が増えていることからシェア増を推進する。さらに、CASE(コネクテッド、自動運転、シェアリング、電動化)や半導体関連、医療関連などの新事業の獲得にも注力するという。

2023/04/07

 

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