ドイツの自動車部品大手ZFの商用車ソリューションズ(CVS)事業部は12日、小型商用車向けの新しい電動セントラルドライブ「CeTrax lite」の量産を独南部フリードリヒスハーフェンの組立ラインで開始したと発表した。最初の供給先はいすゞ自動車で、同社初の量産型の電気自動車(EV)「エルフEV」に初搭載される予定。


■最大7.5トンの小型商用車に適応

CeTrax liteは、ZFの乗用車用ドライブ開発・製造のシナジーを生かし、最大7.5トンの小型商用車用の電動ドライブとして設計。150キロワット(kW)のピーク性能と1500ニュートンメートル(Nm)のトルクを備え、顧客が既存の車両プラットフォームを電動化することを可能にする。完全に統合されたモジュールシステムで、電動モーター、1速トランスミッションステージ、パワーエレクトロニクスを収容。柔軟性の向上に加えて、約120キログラムの軽量設計を実現している。

CeTrax liteはいすゞをはじめ、すでにアジアと米国で受注しているという。

2023/04/13

 

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