カナダの自動車部品・完成車受託生産メーカーのマグナ・インターナショナルは17日、英国に本社機能を置く化学大手のイネオス(Ineos)の自動車事業子会社であるイネオス・オートモーティブから電気自動車(EV)の生産を受託することが決まったと発表した。2026年中に生産を開始する予定だ。


マグナはオーストリア子会社マグナ・シュタイヤーのグラーツ(Graz)工場でイネオスが開発するオフロード車のEVを生産する。マグナはイネオスに対してエンジニアリングサービスも提供することになっている。ただし、生産を受託したイネオス車のモデル名などの詳細については言及しなかった。

■内燃エンジン車は自社工場で生産か

イネオスは2020年12月に当時のダイムラー(現メルセデス・ベンツ)からはフランス北東部のハンバッハ(Hambach)工場を買収。同工場ではEVではなく、BMW製のガソリンとディーゼルのエンジンを搭載するスポーツタイプ多目的車(SUV)の「グレナディア(GRENADIER)」を生産するとしていた。マグナとイネオスは2018年から提携関係にあり、マグナはグレナディアの開発段階でもエンジニアリングサービスを提供していたとされる。

2023/04/18

 

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