欧米ステランティスは20日、2014年以降に生産した28種類のエンジンについて二酸化炭素(CO2)と水素(H2)から製造する合成燃料の「eフューエル(e-fuel)」に対応できるかのテストを進めていると明らかにした。ただし、今後も電動化へのシフトは進めるとしている。


同社は欧州連合(EU)の排ガス基準「ユーロ6」に準拠して2014年以降に製造したエンジンを対象としてテストを進めており、すでに最終段階に入ったとしている。テストでは排ガス浄化性能だけでなく、エンジンの始動性や出力、信頼性と耐久性、潤滑油や燃料系統、フィルターへの影響などを多面的に評価した。

■28種のエンジン車の累計販売台数は2800万台

28種のエンジンを搭載した車両の累計販売台数は2800万台に達している。同社は、このすべてがeフューエルを使用することでCO2の排出量を最大90%削減することができれば、2025~2050年の間に最大4億トンのCO2排出量を削減することが可能との試算を示した。ただし、エンジンのアップグレードやeフューエルを供給するインフラ側の整備が必要になる場合もあるもようだ。

2023/04/24

 

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