欧米ステランティスと豪州の資源開発会社アライアンス・ニッケル(Alliance Nickel、旧GMEリソーシス)は4月28日、電池用の硫酸ニッケルと硫酸コバルトの供給に関する法的拘束力のあるオフテイク契約(長期供給契約)を締結したと発表した。アライアンス・ニッケルは当初の5年間で、同社が進める西オーストラリア州の「NiWest」ニッケル・コバルト開発プロジェクトから硫酸ニッケルを計1万7000トン、硫酸コバルトを計1万2000トン、それぞれ供給する計画。これは同プロジェクトの推定年産量の約40%に相当する。


■アライアンスに920万ユーロ出資

ステランティスはまた、アライアンスの新株を920万ユーロ(約13億9000万円)で購入することで合意。これによりアライアンスの株式11.5%を取得するとともに、取締役1人を指名する権利を獲得する。

ステランティスとアライアンスは昨年10月、電気自動車(EV)用の電池材料を調達する内容の拘束力のない覚書(MOU)を締結していた。

2023/05/02

 

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