ドイツの自動車部品大手ボッシュはこのほど、大型トラック向けの自動運転技術の開発を手掛ける中国の智加科技(Plus、本社:江蘇省蘇州市)と提携すると発表した。智加科技の自動運転ソリューション「プラスドライブ(PlusDrive)」とボッシュの統合ステアリングシステムを組み合わせ、商用車に先進運転支援システム(ADAS)や部分的な自動運転機能を搭載することを目指す。


プラスドライブはハンドル操作を一時的に行わずに走行できる「レベル2++(プラスプラス)」の自動運転ソリューション。360度サラウンド認識システムを搭載し、ドライバーの加速やブレーキ、ステアリングなどの操作を補助することで、部分的な自動運転を可能にする。ボッシュの横方向制御用のステアリングシステムと組み合わせることで、ドライバーのリテンションや燃費性能の向上、事故の減少につながるとしている。

■ソフトウエア定義型トラック実現へ

ボッシュは商用車の自動運転レベルの向上を支援するため、ソフトウエアやセンサー、車載コンピューター、アクチュエーターなどを提供している。同社はより強力な電子アーキテクチャーを提供し、ソフトウエア定義型(Software-Defined)トラックの実現に向けて取り組む方針を示した。

2023/05/09

 

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