独フォルクスワーゲン(VW)傘下の商用車大手である独MANはこのほど、ポーランド南部クラクフ(Krakow)のトラック工場の拡張工事を完了したと発表した。3交替制で生産し、年末まで増産を続ける予定だ。


■小型・中型トラックも生産へ

同社はクラクフ工場の拡張に約2億ユーロ(約298億円)を投資。敷地面積は約3倍に拡張され、41万平方メートルとなった。同工場ではこれまで大型トラックのみを生産していたが、将来的には小型・中型トラックの生産も担う予定。車両とキャビンの日産能力は約300台で、拡張前の約3倍となった。同工場では約1500人を新規雇用。現在の従業員数は拡張前の約3倍に増員し、計2600人超となっている。

拡張工事の一環として、3万2000平方メートルのキャビン生産用ホールと、顧客の要求に合わせたカスタマイズが可能な「トラック改造センター」と最終組立用の1万平方メートルのホールが新設された。MANで生産担当取締役を務めるKobriger氏によれば、同社のトラックとキャビンのうち、約3分の2を同工場で生産する計画という。

2023/05/19

 

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