タイ政府の投資委員会(BOI)は7日、中国の国有自動車メーカー大手の広州汽車集団(広汽集団)傘下で自主ブランドの新エネルギー車(NEV)を手掛ける広汽埃安新能源汽車(AION)がタイで電気自動車(EV)工場を開設する準備を進めていることを明らかにした。初期投資額は60億バーツ(約240億円)超に上る見込みという。


BOIと物品税局、関税局、工業省工業経済事務局(OIE)、工業団地公社(IEAT)など7機関の代表が6日、タイを訪問したAIONの幹部らと会談。AIONのタイの投資プロジェクトを担当する馬海洋・国際事業部長はタイにEV工場を開設する準備を進めていると述べたという。

AIONは先に、タイ市場に正式に進出すると発表。年内にタイ国内に東南アジア本部を設けると明らかにしていた。

■奇瑞汽車もタイでのEV生産に関心

BOIは6日、中国の民営自動車メーカー大手の奇瑞汽車がタイでのEV生産に強い関心を示していると発表。BOIによると、同社は2024年にタイで世界市場をターゲットにした「OMODA(欧萌達)」ブランドのスポーツタイプ多目的車(SUV)「OMODA 5」のEVである「OMODA 5 EV」を発売する予定で、タイを右ハンドルのEVの生産拠点にすることを検討しているという。

2023/07/10

 

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