第一稀元素化学工業(DKKK、本社:大阪府大阪市)は19日、ベトナム子会社のVIETNAM RARE ELEMENTS CHEMICAL JOINT STOCK COMPANYが2018年3月から南東部バリア・ブンタオ省で建設を進めてきた新工場で8月からオキシ塩化ジルコニウムやその他のジルコニウム化合物の生産を開始すると発表した。

ジルコニウム化合物は自動車排ガス浄化用・工業用触媒、電子材料・酸素センサー、耐火物・ブレーキ材、ファインセラミックス、燃料電池(FC)用固体電解質など、さまざまな工業製品の原料として使用される。

高機能材料であるジルコニウム化合物は、主にジルコニウム鉱石の粗精製塩であるオキシ塩化ジルコニウムを用いて製造。オキシ塩化ジルコニウムのサプライヤーはほぼすべてが中国国内にあり、同社のベトナム子会社は中国以外で鉱物からオキシ塩化ジルコニウムを製造する唯一のサプライヤーになっているという。

2023/7/20

 

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