米ASKAはこのほど、公道を走ることが可能な4人乗りの電動垂直離着陸機(eVTOL=イーブイトール)「ASKA A5」の型式証明取得手続きを連邦航空局(FAA)に対して正式に開始したと発表した。


同社のフルスケール試作機はFAAによる認証書(COA)と特別耐空証明を取得し、飛行試験を開始した。同試作機は米カリフォルニア州車両管理局(DMV)からナンバープレートを取得し、公道での走行試験も実現している。

■飛行試験と公道走行試験を実現

同社によれば、型式証明手続きを正式に開始し、飛行試験と公道での走行試験を実現している空飛ぶ車はASKA A5が世界初という。型式証明手続きにおいてはすでにフェーズ1規格に合格しており、次のマイルストーンとなる「G―1」認証基準を目指している。

■26年の商業化目指す

ASKA A5は電池システムに加えガソリンエンジンをレンジエクステンダーとして搭載して飛行中に充電を行うプラグイン・ハイブリッド方式を採用。離陸後の航続距離は250マイル(約402キロメートル)で、最高飛行速度は時速150マイル(時速約241キロ) 。価格は1機78万9000米ドルで、2026年の商業化を目指してる。すでに予約注文受付を開始しており、これまでに5000万米ドル以上の予約を個人や企業、医療関係団体から確保している。

ASKAは2018年、ガイ・カプリンスキー氏と日本人の真紀・カプリンスキー氏が創業。同社のエンジニアチームは日本出身者も多く、日本のモノづくりがふんだんに活用されているという。

2023/07/24

 

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