米ゼネラル・モーターズ(GM)は24日、中国法人のGMチャイナが上海市で特定の区域などの条件付きでドライバーが関与せず走行可能な「レベル4」の自動運転車の公道試験を許可されたと発表した。自動運転技術の開発を手掛ける中国のスタートアップ企業、モメンタ(Momenta、北京初速度科技)と提携して実施する。


■「リリック」で自動運転技術を実証

GMの新型のリチウムイオン電池「アルティウム(Ultium)」を搭載したキャデラックの電動SUV(スポーツタイプ多目的車)「リリック(LYRIQ)」で、GMチャイナとモメンタが開発した自動運転技術の実証が行われる。

GMは2021年9月、モメンタに3億米ドルを出資すると発表。モメンタとの提携により、GMの顧客向けにテーラーメイドされた次世代の自動運転システムの実用化が加速されるとしていた。

モメンタは16年9月、米マイクロソフトの幹部だった曹旭東CEO(最高経営責任者)が創業。北京市と江蘇省蘇州市に拠点を置き、独シュツットガルトに研究開発拠点を持つ。モメンタはリアルタイムの走行データを収集し、完全自動運転車の開発と早期の量産化につなげることを目指している。

2023/08/25

 

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