リチウムイオン電池の超急速充電(XFC)技術などを開発するイスラエルの新興企業ストアドット(StoreDot)は9月28日、電池セルの最適化について中国の浙江吉利控股集団の傘下にあるスウェーデンの高級車メーカー、ボルボ・カー・グループ(ボルボ・カーズ)と協業することで合意したと発表した。


ストアドットは5分間の充電で160キロメートルの航続距離(100 in 5)を実現するための研究開発を進めている。今回の合意により、両社はボルボ・カーズの次世代EV(電気自動車)用アーキテクチャーのために超急速充電に対応できるように電池セルを最適化することで協働する。協働による最初の成果は来年中に得られる見通しという。

■将来の目標は充電2分で航続100キロ

同社は2025年中に100 in 5技術に対応できる電池の量産体制を整えたい意向だ。技術的には2028年までに100 in 3、2032年までに100 in 2の実現を目指すとしている。

ボルボ・カーズは昨年4月、ベンチャーキャピタル部門のボルボ・カーズ・テック・ファンドを通じてストアドットに出資したと発表。ただし、出資額については公表していなかった。

2023/10/02

 

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