仏フォルビア(Forvia)グループ傘下の自動車部品メーカーである独ヘラー(Hella)は2日、同業の独マーレとの合弁会社のベーア・ヘラー・サーモコントロール(BHTC)を台湾の液晶パネルメーカー大手の友達光電(AUO)に売却すると発表した。ヘラーとマーレのBHTCに対する出資比率はそれぞれ50%となっており、全株を友達光電に売却する。

売却価額は企業価値の6億ユーロ(約936億円)に基づいて算定する。関係当局などの承認を得たうえで2024年の半ばまでの手続き完了を見込んでいる。BHTCの主力製品は車載エアコンやコックピットなどのヒューマン・マシン・インターフェース(HMI)関連機器とされる。

■2900人がAUOに移籍へ

BHTCは1999年の設立で、独ノルトライン=ヴェストファーレン州リップシュタット市に本社を置く。欧州や米国、メキシコ、中国、インドなどに拠点を展開しており、従業員数は約2900人。2022年の売上高は6億1900万ユーロ(約966億円)だった。主な顧客はフォルクスワーゲン(VW)やBMW、メルセデス・ベンツなどとなっている。

2023/10/4

 

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