自動車のルーフシステムと電池システムなどを製造する独ベバスト(Webasto)はこのほど、英国に本社を置く化学大手イネオス(Ineos)の自動車事業子会社、イネオス・オートモーティブ初のモデルであるオフロード仕様のスポーツタイプ多目的車(SUV)「グレナディア(GRENADIER)」向けに、後付けのパーキングヒーター・ソリューションを開発したと発表した。


■ガソリン車とディーゼル車に搭載可能

ベバストの後付けのパーキングヒーターは、4キロワット(kW)または5kWの熱出力を供給する「Thermo Top Evo」ヒーターと取り付け用に開発されたホルダーで構成され、グレナディアのガソリンエンジン車とディーゼルエンジン車で搭載可能。燃料タンク・ピックアップチューブの「ベバスト・フューエルフィックス(FuelFix)」とファン制御用のプラグ&プレイ・ワイヤーハーネス、「Cronus Smart」制御モジュールにより、取り付けが容易という。

イオネスは2020年12月に当時のダイムラー(現メルセデス・ベンツ)から買収したフランス北東部のハンバッハ(Hambach)工場でグレナディアを生産している。昨年に英国で発売し、米国とカナダでも予約受注を開始しており、年内に納車を開始する予定。グレナディアは独BMW製のガソリンとディーゼルのエンジンを搭載している。

2023/10/17

 

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