インドの自動車大手タタ・モーターズはこのほど、電気自動車(EV)部門子会社のタタ・パッセンジャー・エレクトリック・モビリティ(TPEM)と同じくタタ自傘下の英高級車ブランドであるJLR(旧ジャガー・ランドローバー)がプラットフォーム(車台)の共用を柱とする提携で合意したと発表した。

JLRが開発したEV用の車台である「エレクトリファイド・モジュラー・アーキテクチャー(EMA)」のライセンスをTPEMに提供する。TPEMはEMAを使用して、高級EV「アビニャ(Avinya)」を開発する。JLRは車台だけでなく、電池セルを電池パックに直接敷き詰める「セル・トゥ・パック(CTP)」技術や電力駆動ユニット、量産ノウハウなどのライセンスも供与する。

■初のEMA車台モデルはJLRから25年に発売

EMAをベースとして開発されるJLRのEVは海外市場向けの中型SUV(スポーツタイプ多目的車)となる見込みで、2025年以降の発売が予定されているが、アビニャの発売時期については言及していない。

TPEMとJLRは今回の提携に伴ってエンジニアリングサービス契約も締結した。JLRがTPEMの要望に応じて車台や関連システムなどの変更が行えるようにすることで、TPEMにとって初めての自動車開発をJLRが支援する。今回の提携により、英国では200人超の新規雇用が創出される見通しという。

2023/11/8

 

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