ドイツの化学大手BASFと再生ペレットを手掛けるタイ企業のチームプラスグループ(Teamplas Group)は14日、消費者廃棄物を高品質の事務機器や自動車内装部品に再生するために協業すると発表した。

チームプラスは一般家庭用品や電気・電子機器、廃車を回収する現地の廃棄物回収業者との幅広いネットワークを持ち、主に電化製品に使用される再生ペレットを製造している。同社は高品質なリサイクル樹脂への需要の高まりに対応するため、BASFの「イルガサイクル(IrgaCycle)」を採用することを決定した。イルガサイクルは、一連のプラスチック添加剤フォーミュレーションで構成されており、再生プラスチックをバージン材料と組み合わせて使うことで、高価値部品の製造を可能にする。

■光沢と熱安定性を実現

チームプラスはイルガサイクルを使用することで、リサイクル品から製造された部品の表面改質をすることが可能。カーステレオのフレームやプリンターの筐体などの製造で、より高い光沢と長期的な熱安定性を実現する。

イルガサイクルを使うことで、これらの完成品を100%再生ペレットで製造することも可能。高価値用途でのプラスチックの使用は成長する循環経済を促進し、気候変動にプラスの影響を与え、温室効果ガスの排出削減に役立つとしている。

2023/11/16

 

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