プロテリアル(旧日立金属)は21日、傘下の鋳鉄鋳物・機械加工鋳物の大手サプライヤーである米ワウパカ・ファウンドリー(Waupaca Foundry)を米投資会社のモノモイ・キャピタル・パートナーズ (Monomoy Capital Partners)が買収する正式契約を締結したと発表した。買収額は公表していない。ワウパカはニコライ社長兼最高経営責任者(CEO)兼最高執行責任者(COO)が率いる現在の経営陣の下で事業を継続する。


■自動車向けなどに鋳鉄を供給

ワウパカはウィスコンシン州に本社を置き、1871年に操業を開始。最先端のプロセスと技術を駆使し、乗用車や商用車、農業、建設、その他の産業市場向けにねずみ鋳鉄とダクタイル鋳鉄を供給している。5つの鋳鉄工場を運営し、年産能力は140万トン。従業員数は4000人を超える。

プロテリアルは2014年11月にワウパカの株式を取得し、連結子会社化していた。プロテリアルのスタックCEOは、ワウパカと提携して世界展開をさらに加速し、北米の製造拠点と原材料調達の効率が向上したと説明。「モノモイとワウパカは手を携えて、継続的な成長と成功を収めることができると確信している」と述べている。

日立金属は今年1月に社名をプロテリアルに変更した。

2023/12/26

 

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