欧米自動車大手のステランティスは16日、ドイツのレンタカー大手であるシクスト(SIXT)に2026年までの3年間で最大25万台を供給することで合意したと発表した。シクストはステランティスから調達した車両を欧州と北米のレンタカー事業に投入する方針だ。

ステランティスは今年の第1四半期(1~3月)中にシクストへの納車を開始する。対象となる車両には小型車やスポーツタイプ多目的車(SUV)といった乗用車だけでなく、トラックやバンも含まれる。

■EVの割合は不明

今回の契約では、化石燃料を使用する内燃エンジン車やハイブリッド車(HV)だけでなく、電気自動車(EV)も含まれるが、EVの占める割合については言及しなかった。両社はまた、車両データサービス関連でも協力を模索するとしている。

レンタカーをめぐっては、米ハーツ・グローバル・ホールディングスが今月11日に保有するEVのうち約2万台を売却し、ガソリン車に回帰すると発表したばかり。同社はガソリン車に回帰する理由について、EVの衝突や損傷に関連する費用が高額になっているためと説明していた。

一方、シクストは2030年までに欧州で運用するレンタカー車両のうち70~90%をEVにすることを目指している。

2024/1/17

 

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