経済団体のタイ工業連盟(FTI)が29日発表した2023年通年のタイの自動車生産台数(乗用車、商用車)は前年比2.2%減の184万1686台と3年ぶりに減少し、FTIが目標としていた185万台には届かなかった。12月単月は前年同月比15.8%減の13万3621台と5カ月連続で減少した。


■商用車の生産台数が減少

乗用車は8%増の64万8803台と3年連続で増加したが、商用車が7%減の119万2883台と2けた増から減少に転じた。商用車のうち、1トンピックアップトラックが7%減の115万5267台と減少した。22年は1トンピックアップトラックの生産が66%増を示していた。ロイター通信によると、FTI自動車産業部門の広報担当者は、銀行が1トンピックアップトラック向けの自動車ローンを引き締めていることが生産減少の主因と指摘している。

■国内向け生産が3年ぶり減少

全体の自動車生産台数のうち、国内市場向けが19%減の68万5651台と3年ぶりに減少した。国内市場向けのうち、商用車生産が30.6%減の37万43台と落ち込んだ。輸出向けの自動車生産は11.4%増の115万6035台と3年連続で増加した。

■完成車輸出は3年連続の増加

23年の完成車の輸出台数は11.7%増の111万7539台と3年連続で増加した。12月単月の輸出は前年同月比19.1%減の9万305台と3カ月ぶりに減少した。

■国内販売は2年ぶり減少

23年の国内の新車販売台数(乗用車、商用車)は8.7%減の77万5780台と2年ぶりに減少した。12月単月の販売は17.5%減の6万8326台と7カ月連続で減少した。



2024/01/30

 

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