カヤバは8日、中国の湖北恒隆汽車系統集団(恒隆集団)との合弁会社で電動パワーステアリングシステム(EPS)の研究開発(R&D)と製造・販売を行う湖北恒隆凱迩必汽車電動転向系統(HKE)に追加出資すると発表した。HKEの新株発行により、カヤバの出資比率は現在の33.4%から40%に引き上げられる。4月1日付で持ち分比率が変更される予定だ。


■BYDにもEPS納入

2018年8月に設立したHKEは、中国のEPS市場を中心に躍進を続けており、23年のEPSの年間生産台数は100万台を超える見通し。中国の新エネルギー車(NEV)大手の比亜迪(BYD)にも複数車種にEPSを納入しており、さらなる発展を見込んでいるという。

カヤバと恒隆集団は伸張著しい中国市場で特にNEVに必要不可欠な電動化対応製品であるEPSの供給を拡大し、プレゼンスを高めていくことを狙い、HKEの増産体制整備に向けた増資と持ち分比率の見直しを同時に実施することに合意。両社はEPS事業の成長戦略を共同で立案し、早期実現を目指すとしている。

2024/2/9

 

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