シンガポールのモビリティ電動化ソリューション開発会社のENNOVIは15日、カスタマイズ可能な車載イーサネットコネクター・ソリューションの「ENNOVI-Net」を発表した。10Gbps(ギガビット毎秒 )の動作をサポートし、自動車メーカーとティア1サプライパートナーに大きなメリットをもたらすとしている。


ENNOVI-Netのコネクター設計は、標準化された米国自動車研究評議会(USCAR)インターフェースを備える。既存製品との違いは、スルーボードはんだピンではなく、プレスフィットピンを採用していること。この特許出願中のイノベーションにより、はんだ付けの必要性を完全に排除した。

■エラー発生のリスクも大幅に低減

プレスフィット相互接続を利用することで、はるかにシンプルで迅速な組立工程を実現でき、エラー発生のリスクも大幅に低減されるという。はんだを使用しないため、はんだペーストの塗布量のばらつき(とそれに伴う静電容量)による問題もない。

また、プレスフィットピンはスルーボードはんだピンに比べて短くて静電容量が小さいため、共振が低減される。上記の両方の理由により、より優れた信号品位を達成することが可能。さらに、プレスフィット戦略は、組み立て中にはんだの煙が発生するはんだ付けプロセスと比較して環境への影響を最小限に抑え、社会的に責任ある方法で製造作業を行うことに寄与するという。

ENNOVI-Netの詳細は同社のウェブサイト( https://ennovi.com/automotive-ethernet-connector )で閲覧できる。

2024/03/18

 

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