住友ベークライトは1日、中国子会社の南通住友電木(本社:江蘇省南通市)の工場の敷地内で建設していたフェノール樹脂成形材料の新工場が完成し、2月20日に竣工式を行ったと発表した。6月以降に量産を開始する予定。これにより中国でのフェノール樹脂成形材料の年産能力は約2倍の2万5000トンに拡大する。


南通住友電木は2007年、フェノール樹脂生産工場として南通経済技術開発区に設立。その後、第2期、第3期工事と工場拡大を進め、現在ではフェノール樹脂生産に加え、フェノール樹脂成形材料、液状エポキシ剤、フィルムシートの生産を行っている。

特にフェノール樹脂成形材料については、自動車市場を中心としてブレーキピストン、プーリー等の機構部品からの金属代替、モーターなどの電装部品に使用され、近年では自動車の電動化、軽量化による需要増に加え、中国が目指すカーボンニュートラル実現への再生可能エネルギー関連部品用途への使用が高まっているという。

2024/04/02

 

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