出光興産は3日、豪州でグラファイト(黒鉛)事業を推進するグラフィネックス(Graphinex)に出資すると発表した。出資を通じ、重要鉱物資源事業への参入を目指す。出資額は公表していない。

グラフィネックスは豪クイーンズランド州クロイドンでグラファイト鉱山開発、タウンズビルで負極材製造を、それぞれ計画。グラファイトの採掘・生産から負極材製造までの一貫事業体制構築を目指し、探鉱と鉱山開発、精錬の検討を進めている。

グラファイトは、リチウムイオン電池の負極材材料として中長期的に大幅な需要増加と供給不足が見込まれ、クイーンズランド州に豊富に埋蔵されていると見込まれている。出光は今回の出資を通じ、カーボンニュートラルの実現に必要な電池材料の一つであるグラファイトの事業化可能性の検討を進め、将来的に同州で電池負極材材料の生産を目指す。

2024/4/4

 

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