小糸製作所は10日、グローバルメーカーから車載向け短距離ライダー(Lidar、レーザー光線を使った距離計測技術)センサーを新規受注したと発表した。供給先の企業名などは明らかにしていない。

特定の区域などの条件付きでドライバーが関与せず走行可能な「レベル4」の自動運転車向けに、ライダーの製造を手掛ける米セプトン(Cepton)と共同開発した短距離ライダーが選定されたという。

受注した短距離ライダーは、セプトンのMMT(Micro Motion Technology)方式を活用。従来のモーター回転式やミラースキャン式とは異なり、機械的な摩耗部がなく、シンプルな構造で耐久性があることから、自動車部品に求められる高い信頼性と量産性に優れているという。小糸製作所が自動車照明器のティア1サプライヤーとして培ってきた生産ノウハウなどを活用することで、高いレベルのQCD(Quality、Cost、Delivery)を実現し、グローバルメーカーに選定されたとしている。 

セプトンは2016年の設立。小糸製作所は20年2月と22年2月、同年8月にセプトンに出資を行っている。

2024/4/11

 

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