フランスの自動車部品大手であるOPモビリティ(旧プラスチック・オムニウム、Plastic Omnium、PLOF)はこのほど、米テキサス州オースティン(Austin)で新工場を開所したと発表した。同社として米国内で13カ所目の生産拠点としている。


同工場ではフロントエンド・モジュールとコックピット・モジュールを生産している。昨年9月には試験生産を開始しており、これまでに10万ユニットを製造した。年産能力はフロントエンド・モジュールが150万ユニット、コックピット・モジュールが100万ユニットとなっている。

■テールゲートの生産も予定

現在の従業員数については公表していないが、2025年までに400人の雇用を創出するとした。投資額や面積については言及していないが、モジュールを組立生産する工場としては同社として米国内で初の生産拠点になったとしている。ただし、将来的には同工場でピックアップトラック向けテールゲートの生産も行うことも予定している。

モジュール事業は同社の2023年の売上高のうち27%を占めており、世界で600万ユニットを製造。米国ではモジュール事業の売上高が今後5年間で倍増するとみている。

■3月に商号を変更

同社は先月27日に商号をプラスチック・オムニウムからOPモビリティに変更すると発表した。同社は変更の理由について、樹脂製品だけでなく、電気自動車(EV)や燃料電池車(FCV)向けの製品、ソフトウエア製品など幅広くモビリティ事業に取り組む姿勢を示したなどと説明している。

同社は1946年の設立で、世界各地の152カ所に工場、40カ所に研究開発(R&D)拠点を展開しており、4万300人を雇用している。2023年の売上高は114億ユーロ(約1兆8800億円)だった。

2024/04/19

 

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