韓国の現代自動車グループ傘下の自動車部品メーカー大手である現代モービスは23日、スペイン北部のナバラ州で新工場の建設を開始したと発表した。電動車向けの電池システムを組立生産し、14キロメートルほど離れた同州パンプローナ(Pamplona)にあるフォルクスワーゲン(VW)の工場向に供給する。

新工場は2026年中に生産を開始する予定だ。投資額は土地や建物の分を除いて2030年までに1700億ウォン(約192億円)としている。年産能力は36万台分。敷地面積は15万平方メートルで、床面積は5万平方メートルとなっている。同工場では電池セルに電池制御システム(BMS)などを組み合わせて電池パックに組み立てる。

同社は現在、韓国と中国、チェコで電池システム工場を運営。米国とインドネシアでも建設を進めている。

■電池セルはVWパワーコのバレンシア工場で生産

VWは2023年3月に電池セル事業子会社のパワーコ(PowerCo)がスペイン東部のバレンシア州バレンシア県サグント(Sagunto)で新工場を起工。2026年中に操業を開始する予定となっている。同工場の生産能力は当初に年間40ギガワット時(GWh)で、その多くをスペイン国内のVWグループの工場に供給するほか、グループ外部への供給も視野に入れるとしていた。

2024/4/25

 

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