イタリアの樹脂材料メーカー、 Sirmaxは15日、米インディナ州アンダーソンに北米初の生産拠点を建設する計画を明らかにした。総投資額は2560万米ドル。主に自動車関連メーカー向けに供給する。これにより、2020年までに最大50人の新規雇用が創出される見通しという。

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ゼネラル・モーターズ(GM)の元所有地に14万平方フィート(約1万3000平方メートル)の工場を建設し、今年10月から操業を開始する予定。樹脂コンパウンドとレジンを年間2万トン生産するという。

Sirmaxは1964年、Sirteとして創業を開始。99年にMaxplastと合併し、現在の社名に変更した。本社はイタリア北東部ヴェネト州パドヴァ県チッタデッラにあり、ポリプロピレン(PP)やエンジニアリングプラスチックのコンパウンドを自動車や家電産業向けなどに供給している。現在はイタリア国内に3カ所、ポーランドとブラジルにそれぞれ1カ所の生産拠点を置き、ドイツとフランス、スペインに販売子会社を展開している。14年の売上高は1億6000万ユーロ(約217億円)に上り、欧州のPPコンパウンドのメーカーとしては6位の規模を持つ。

主な供給先には、ボッシュ、シーメンス、フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)、フォルクスワーゲン(VW)、ダイムラー、PSAプジョー・シトロエンのほか、フィリップスやワールプール、イケアなどがある。

2015/1/19

 

 

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