自動車部品大手の米テネコは22日、二輪車のサスペンションとマウンテンバイク事業を手掛ける伊マルゾッキ(Marzocchi)を清算すると発表した。年内に事業所を閉鎖する見通しだ。

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マルゾッキは1949年、ステファノ・マルゾッキ、グリエルモ・マルゾッキ兄弟が創業。ドゥカティやBMW、カジバ、KTMなどに二輪車用サスペンションを供給してきた。89年にはマウンテンバイク用のサスペンション事業に参入。2008年にテネコの傘下に入っていた。同社は伊ボローニャ工場で127人を雇用。このほか、北米と台湾の従業員が11人に上る。

テネコはマルゾッキの業績改善とコスト削減の努力を続けてきたが、二輪車事業が直面する厳しい状況を乗り越えることができなかったと説明している。

マルゾッキ清算に伴い、テネコは第3四半期(7~9月)に約2700万米ドルの引当金を計上する見通し。16年から年間で約700万米ドルの利益増加につながるとしている。

2015/7/24

 

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