ホンダは2日、パキスタンの二輪車生産・販売合弁会社であるアトラスホンダ(Atlas Honda、AHL)が、同国北東部シェクプラ市の既存工場の生産能力を今後3年間で現行の60万台から120万台まで拡大すると発表した。

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2016年10月の稼働開始を目指して1ラインを増設し、その後、段階的に能力の拡大を図る。ラインの増設と体質強化などを含めた3年間の総投資額は約5000万米ドルで、約1800人の新規雇用を予定する。

AHLは現在、シェクプラ工場のほか、パキスタン南部カラチ市に年間生産能力15万台の工場を保有。シェクプラ工場の能力拡大により、AHLの年間総生産能力は計135万台となる見込み。

パキスタンの二輪車市場は、総人口約1億9000万人に対して直近の数年は130万台前後で推移していたが、今年に入り急速なペースで成長。今回の生産能力拡大により、AHLはさらなる成長が期待されるパキスタンの二輪車市場に対応する考え。

AHLは1992年の設立で、ホンダが35%、アトラスグループが55%、その他が10%、それぞれ出資する。従業員数は約3900人。「CD70」や「CG125」などを生産する。

 

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