郵船ロジスティクスは20日、ルーマニアの物流会社で売上高8位の規模を持つSC Tibbett Logisticsを買収する契約を締結したと発表した。買収額は公表していない。日系物流企業がルーマニアに法人を持つのは初めてという。


Tibbettは首都ブカレスト近郊のイルフォヴに本社を置き、ルーマニア国内に15拠点、11万6000平方メートルの倉庫を保有。コントラクトロジスティクス事業、欧州域内のトラックと鉄道輸送、鉄道コンテナターミナル運営などを行っている。自動車部品メーカー向けに、供給側(ベンダー)がセットメーカーの部品在庫を管理するVMI(Vender Management Inventory)サービスや構内物流サービスを提供するほか、大手量販店向けに冷蔵・冷凍食品、日用品などの多岐にわたる商品在庫の物流倉庫管理システム(WMS)を提供している。

Tibbettはまた、鉄道輸送の要衝となるブカレストで唯一の民間鉄道コンテナターミナルを運営。鉄道会社と連携し、コンスタンツァ港経由の海上輸送や隣国とのクロスボーダー輸送をつなぐ重要な役割を担っている。

ルーマニアは堅調な内需拡大と輸出に後押しされ、2016年の実質GDP(国内総生産)成長率は過去8年間で最高の4.8%を記録。直近3カ年は高水準を保って上昇している。近年は製造業や自動車産業による生産拠点の移転が東欧に進んでおり、ルーマニアでも新たな生産拠点が稼動し、ドイツなどの西欧向けの輸出を中心に拡大している。

郵船ロジスティクスは、欧州市場で今後も成長が見込めるルーマニアに進出することで、東欧・黒海エリアにネットワークを拡充し、さらなる事業拡大を図る。

 

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