燃料電池車(FCV)などを開発する新興自動車メーカーである米ニコラ・モーター・カンパニー(Nikola Motor Company)は30日、米アリゾナ州バックアイ(Buckeye)に本社工場を新設することで同州政府と合意したと発表した。投資額は2024年までに10億米ドルに上るとしている。


■ソルトレイクシティーから年内に移転
ニコラはユタ州ソルトレイクシティーにある現在の本社と研究開発(R&D)センターを新本社工場に移転する。移転作業は今年の10月末までに完了させたい意向だ。工場については2019年中に建設を開始し、21年中にFCVの大型セミトラックの量産を開始する計画となっている。

本社工場の敷地面積は5エーカー(役202万4000平方メートル)で、建屋面積は100万平方フィート(約9万2900平方メートル)。従業員数は2000人となる見込みだ。

ロイター通信によると、アリゾナ州バックアイは州都のフェニックス市の西に位置する。米国内最大の新車市場であり、FCVや電気自動車(EV)の普及にも注力しているカリフォルニア州に近いことも進出を決めた要因となった。工場の建設費の一部を州政府が助成することでも合意しているという。

■8000台の予約注文を確保
ニコラは水素燃料電池を搭載したクラス8の大型トラック「ニコラ・ワン(Nikola One)」と「ニコラ・ツー(Nikola Two)」を2021年までに生産し、市場に投入する計画。同社のFCVトラックはすでに8000台の予約注文を受けたとしている。

昨年12月にはベルギーに本社を置く商用車部品メーカー大手ワブコ(WABCO)がニコラに1000万米ドルを出資し、株式の1%を取得すると発表していた。ニコラの社名はEV大手の米テスラと同様、発明家のニコラ・テスラにちなんで名付けられた。

 

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