フォルクスワーゲン(VW)は11日、独ニーダーザクセン州ウォルフスブルクの本社工場内に3Dプリンティングセンターを開所したと発表した。これにより複雑な自動車部品の3Dプリンティングによる製造も可能になる見通し。


面積3100平方メートルの3Dプリンティングセンターでは、工具メーカーとプランナー、研究チームのメンバーが新製品やプロセスの開発に向けて密接に連携する。新世代の3Dプリンターは米HPとの協力の下、結合剤噴射(binder jetting)技術をベースに開発した。同技術により、金属3D印刷が容易に、かつ速く行える。将来的にはプロトタイプの制作に加え、自動車部品の製造も可能になる。

VWブランドの生産部門担当のトストマン取締役は「3Dプリンティングセンターの設立により、VWの積層造形活動が新たなレベルに到達する」と説明。2~3年内には自動車部品の生産に利用し、将来的には生産ラインで直接3Dプリンターを使用して、車両生産を行うことができるようになるとの見方を示した。

2018/12/12

 

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