電子部品メーカーのタムラ製作所(本社:東京都練馬区)は7日、中国・広東省仏山市に車載用電子部品の生産子会社、田村汽車電子(佛山)有限公司を設立すると発表した。電動車向け「昇圧リアクター」の海外初の工場となる。2022年の稼働を予定する。


タムラ製作所は昨年11月、国内外の電動車向け昇圧リアクターの生産能力を増強すると発表。中国については、田村電子(恵州)有限公司の分工場として新工場を建設する予定だったが、今後のグローバルな需要増加に対応し、車載用昇圧リアクターの生産に特化して管理を徹底するため、新たに連結子会社を設立することを決めた。

■コアの粉体工程を内製化
新工場の総投資額は約23億円。土地面積は2万平方メートルで、建屋面積は1万4909平方メートル。キープロセスとなるコアの粉体工程を内製化し、ほぼ自動化を実現したラインでリアクター組立までの一貫生産を行う。生産能力は年間200万台体制まで順次拡大する。

同社は中国の新工場に加え、日本国内の2工場の生産能力を増強し、車載用昇圧リアクターの年産能力を現在の200万台から22年以降に550万台に引き上げる計画だ。

2019/8/8

 

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