フィンランドのタイヤメーカー、ノキアン・タイヤズ(Nokian Tyres)は2日、テネシー州デイトンの米国初の工場を開所し、試験生産を開始したと発表した。総投資額は3億6000万米ドルで、年産能力は最大400万本。乗用車とスポーツタイプ多目的車(SUV)、小型トラック向けのタイヤを製造し、2020年初めから供給を開始する見通しという。


新工場の面積は83万平方フィート(約7万7100平方メートル)で、最大で400人を雇用する計画。

同社はロシアに主力工場、フィンランドに小規模な工場を保有しており、これまで主に冬季タイヤを主力商品としてきた。北米ではカナダと米国北部の一部の州で販売するにとどまってきたが、新工場が完成することで、今後はオールシーズンタイヤを幅広く販売することが可能になる。

ノキアンタイヤズの2018年の北米市場での売上高は2億1700万米ドルで、同社全体の売上高に占める割合は12%にすぎなかった。同社は北米での売上高を5年間で2倍にする目標を掲げている。

2019/10/4

 

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